NEM/XEM(ネム)ってどんなの?

NEM/XEM(ネム)ってどんなの?

 


 

 

NEM/XEM(ネム)_2017年12月現在
 
通貨単位  :XEM
時価総額順位:第9位
時価総額  :約5,608億円
発行量   :8,999,999,999 XEM
取引価格  :1XEM=60円前後
公開時期  :2015年3月
開発者   :Utopianfuture
参照:CryptoCurrency Market Capitalizations
 


 

<ステップ1> NEM/XEMを知る

NEMの名前の由来は?

NEM はもともと New Economy Movement(新しい経済運動)の略称であったようです。
 
金銭的な自由、分散化、平等、および連帯感の原則に基づき、新しい経済圏の創出を目標としてはじまった仮想通貨(暗号通貨)のプロジェクトです。
 

NEM(ネム)とXEM(ゼム)の表記の違いは?

NEM(ネム) は、新しい経済をブロックチェーン上の暗号通貨で実行するプロジェクトの名前です。
 
XEM(ゼム) は、ブロックチェーンネムNEM)のプロトコルを使用して動いている仮想通貨の貨幣の名前です。
 

現在の発行枚数は?

現在の発行枚数は 8,999,999,999XEM です。
 
これはすでにそれぞれの投資家たちに均等に分けられており、新規発行はありません
 
NEM/XEM(ネム)は、「マイニング(採掘)」ではなく、後述する「 ハーベスティング(収穫) 」によってNEM/XEM(ネム)を獲得します。
 

ハーベスティング(収穫)とは?

ビットコインなど多くの仮想通貨でおこなわれる マイニング(採掘) とは、簡単に説明すると、仮想通貨に利用されるブロックチェーンの取引情報が正しいかを確認する作業をおこない、その報酬としてビットコインを手に入れる行為のことを言います。
 
一方、ハーベスティング(収穫) とは、簡単に説明すると、NEMの利用者が取引をする際に手数料を払っており、その手数料をある一定の要件を満たしNEMのネットワークに参加(取引)している人に分配される仕組みのことを言います。
 
ハーベスティング(収穫)に参加する一定の要件とは、10,000XEM 以上を保持していることです。その他の要件はありません。
 
誰にいくら報酬が発生するのかというのは、各ユーザーの POI(Proof of Impotance) で決められると言われています。※POIは後述します。
 
単純にXEMを多く保有していれば多くの報酬を得ることができるというわけではなく、どれだけ取引をしているかなどの利用頻度も考慮されているようです。
 
要するに、NEMのネットワークに積極的に参加しているユーザーが利益を得られる仕組み になっています。
 

POIってなに?

POI とは、Proof of Impotanceの略で、日本語に訳すと、 重要性の証明 です。
 
これは、NEMブロックチェーンで使用されているアルゴリズムのことです。
 
①ウォレット内の残高
トランザクション(入出金取引)の頻度
 
この2点から総合的に判断されてスコアリング化され、誰にでも平等に受け取ることができるようになります。
 
そのため、資金力がある人たちだけが所有できるような富の配分が起こらないような仕組み と言えます。
 

ハーベスティング(収穫)を始めるには?

マイニング(採掘)をおこなうには、パソコンを利用して数学的な計算を繰り返し特定の条件を満たす解を見つける必要があるため、多くの高性能なハードウェアと多額の電気代が必要です。
 
そのため、中国やなどの資金力がある企業が、企業レベルの投資をし、マイニングするための設備(高性能なコンピューターとそれを保管・冷却しておく倉庫)をもってしておこなっています。
 
一方、ハーベスティング(収穫)は、以下の方法でおこなうことができます。
 

1. NANOWalletをインストールし、アカウントを作成。
Internet Explorerではできません。
NEMとmijinとの両方で使用できるオープンソースとして公開されたマルチプラットフォームのウォレットアプリケーションです。
 
2. 10,000XEM以上をウォレットに移行する。

 

パソコンの電源を落とした状態でもハーベスティング(収穫)が可能?

NEM/XEM(ネム)のハーベスティング(収穫)は、大きく分けて2つの方法があります。
 
ローカルハーベスティング
デリケートハーベスティング
 
①はパソコンの電源をつけたままおこなう方法です。
②はパソコンの電源を落とした状態でもおこなえる方法です。
 
②のデリケートハーベスティングという方法は、自分のパソコンではなく、スーパーノードと呼ばれるものにハーベスティング(収穫)の作業を任せる方法のことを言います。
 

スーパーノードでハーベスティング(収穫)をおこなうには?

スーパーノード とは、ネムのネットワークの中核を担うもののことです。
 
このスーパーノードは、応答性能、ブロックチェーンの維持、秒間2000回のハッシュ可能、常時接続などのシステムを備えており、NEM/XEM(ネム)には欠かせない存在です。
 
デリケートハーベスティング(パソコンの電源を落とした状態でもおこなえる)の方法で、このスーパーノードに作業を任せるには、以下の厳しい要件をクリアする必要があります。
 
・3,000,000XEM以上保有していること
・1日に4回行われる性能検査にクリアすること
 
この厳しい要件をクリアし、ハーベスティングすることで、ローカルハーベスティングでおこなうよりも高い報酬を得ることが可能です。
 

大型のアップデート?カタパルトとは?

NEM/XEM(ネム)の将来性は上々と言われています。その大きな要因として Catapult(カタパルト) が挙げられます。
 
このCatapult(カタパルト)とは、今後控えられていると言われている大型のアップデートのことです。
 
Catapult(カタパルト)によって、情報処理速度が格段に向上することで、汎用性が高まり、価格向上に繋がるのではと期待されています。
 

大企業も注目のブロックチェーン技術?日本発のmijinとは?

NEM/XEM(ネム)の将来性を語る上で、欠かせないのが、mijin というブロックチェーンの技術です。
 
この技術は、国内最大級の仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ社が、NEMを開発したチームを誘致して開発された、テックビューロ社オリジナルのプライベートブロックチェーンです。
 


 

この技術は、ビットコインブロックチェーン技術をベースに、スピードや安全性、コストダウンを目指し開発されたもので、一般開放もしています。
 
そのため、多くの企業が注目をし導入をしています。導入の申込企業は既に 403 社を超えています。
 

導入企業例
 
NTTデータジェトロニクス株式会社
株式会社オウケイウェイヴ
関西テレビ放送
新日鉄住金ソリューションズ株式会社
日本電気株式会社
株式会社野村総合研究所
株式会社日立ソリューションズ
freee株式会社
株式会社マネーフォワード
山形大学
 
参考:mijinクラウドチェーンβ|mijin

 
今後も導入企業が増えていくことが予想されます。
 

あのICOでも使われる?テックビューロ社の技術とは?

企業がICOをおこないやすいようにと発足された COMSA ですが、ここではビットコインイーサリアムに併せてNEM/XEM(ネム)のブロックチェーンの技術が利用されています。
 
COMSAの運営は、実は上記で紹介したテックビューロ社がおこなっています。
 
COMSAによって、テックビューロ社が発展することにより、結果的にNEM/XEM(ネム)の価格へも良い影響が出てくることも考えられます。
 

NEMの国際的な組織|NEM.io財団

NEMは、2016年12月にシンガポールで保証有限責任会社であるNEM.io Foundation Ltd(NEM財団)を設立しました。
 
この組織を中心に各国や地域に拠点を展開していくことにしたようです。
 
拠点の構成員は、集まってコミュニティを組織するだけでなく、ビジネスや学問的研究、地域の政府などに携わり、その地域での教育的イベントやワークショップを開催していく ようです。
 
テックビューロ社のCEOの朝山氏も2017年6月に理事に就任しました。
 

根強いファンが多い?NEM(ネム)を支えるファン

nem bar|NEM/XEM(ネム)に魅了された人々が集まるBAR

東京都渋谷に2017年12月7日にオープンしたnem barというバーがあります。
 
ここには、NEM/XEM(ネム)に魅了された人々が集まります。料金の支払いはもちろんNEM/XEM(ネム)で決済をし、店内にはNEM/XEM(ネム)のオリジナルグッズなど販売もあります。